ここ数年、当社で運営事務局を担当させていただいているフォレストマネージャ―研修を10月14日から5日間の日程で実施しました。10月14日は、台風19号が関東から東北南部を直撃した10月12日から13日の直後ということになります。
研修会場は埼玉県の熊谷市。研修参加対象者は関東一円と中部、北陸、一部の関西地区の方が主です。当然ながら、研修開始数日前から台風の進路予測や規模等についての情報に注視していましたが、実際に上陸した際の各地の状況やその後の被害状況等についての情報についてはタイムリーに得ることはできませんでした。テレビ等から流れてくる情報がもっともレアな情報であり、その内容や様子を見る中で状況を確認せざるを得ません。ただ、テレビ等が放映する情報は全体のほんの一部であり、こちらが知りたい地域の状況を把握することは困難です。5日間の研修のうち1日は山間部における現地実習もあるのですが、居住地域から遠く離れた現場の状況を即座に把握することはさらに困難であると言えます。念のため現地実習の現場のある町役場に電話をしてみましたが、13日は日曜日ということもあり誰も出ません。現地実習の場所の提供と指導いただく森林組合の方に連絡を取ったところ、まさに職員で手分けして地域の被害状況を把握するための踏査を行っている最中ということで、その時点ではまだ全容が掴めていないという状況でした。

その後、何回かのやり取りの中で、予定していた現地実習の現場まで行く道路で崩壊があり、現地まで行けないことが判明しました。幸いにして森林組合の方が、研修を行う上で危険の無い代替場所を確保していただき、結果として現地実習を実施することができましたが、現地でしか知り得ない情報をどのように把握すべきなのか、その後の対応をどうすべきなのか、その難しさを実感させられました。
他方、研修生の居住地域の被害状況についても同様につかめず、その時点で入ってくる情報だけを頼りに研修開催の有無を判断せざるを得ません。結果としては、一人の研修生が防災対策のリーダーを務めている関係で欠席となりましたが、それ以外の方は全5日間の研修を無事修了することができました。ただ、一部の研修生からは、研修開催の有無の連絡等についての不満や改善を求める声も出ていました。その後、徐々に被害の状況が判明、さらには拡大していったことを考えますと当然あることです。

正直、研修自体は安全に実施できることが確認できたので決行としたのですが、結果としてこれだけの大規模災害になってしまった事実を考えますと、研修を中止あるいは延期にするという判断もあったのかもしれません。ただ、情報が掴めない初期の時点での判断は本当に難しいと言わざるをえません。それゆえに、特に災害に関する情報はタイムリーには入ってこない、入ってきてもその一部でしかないということを痛感させられたこの度の経験から、事前の情報把握のためのネットワークづくり、判断基準、対応策等、これまで以上にしっかりと構築し関係者間で共有する必要があると再認識しました。今後に向けて取り組んでいきたいと思います。
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